VIX指数 投資

VIX指数とは

さて、前回はVXXの中身について考えてみました。

バークレイズのバックオフィスには少し不安がある、なんていうおまけの話もしましたが。
まあ、そうは言っても世界中で取引されているわけですし、一日の取引量がSPY(SP500指数と連動するETF)を超える日もあるわけです。

じゃあなぜそんなに取引量があるのか。人気があるのか。

一つにはこの金融商品をヘッジ手段として使っている投資家がいますね。
恐怖指数とも呼ばれるVIX指数に関連したこの金融商品をポートフォリオの一部に組み入れることで、何か大きなイベントにより株などの資産が大きく下落したときのヘッジになります。
大抵の場合、株の値動きと逆相関を示すからポートフォリオ分散に役立つ、という事情もあります。

また、相場が荒れそうなときにこれを買う、ワンチャン狙いの投資家もいます。
株が下落するとき、それを見越してVXXをロングしておくと、ぐんぐん伸びる基準価額によって、相場が下落しているにも関わらずこのポジションからは利益をあげることができる、というわけです。
でも、いつかは相場が崩れるから、とずっとロングしている人はあまり見かけませんね。
なぜでしょうか。
ここにもなにか理由がありそうです。

他方で、このVXXをずっとショートしている人たちがいます。
このETNは通常の株と同じく、ショートしていたら貸株料を支払わないといけません。
場合によっては年利で3~5%とかいうこともあるのではないでしょうか。
InteractiveBrokers証券のページでちょっと見ただけですが。
借株のコストを加味しても、ずっとショートする戦略を採る投資家の魂胆はどこにあるのでしょうか。

まず、VIX指数を見てみましょう。

過去5年のチャート。
アメリカのヤフーファイナンスから引っ張ってきました。

https://finance.yahoo.com/chart/%5EVIX

コロナショック、ヤバいっす。
というのが第一感ですが、それを捨象したとしても、とてもずっとショートしてたら儲かりそう、というチャートではないですね。

同期間のSPY(SP500指数と連動するETF)のチャートはこれですから。

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https://finance.yahoo.com/chart/SPY

なんだかんだ言って、全体的には右肩上がり。

それに比べるとVIXは長期的なトレンドというのが見えるわけではない。
まあ、12から20くらいまでを行ったり来たり。
たまにドカーンとぶち上げますね、
くらいの印象でしょうか。
ドカーンが大きいので、恐怖指数とか呼ばれてますが。

じゃあ、VXXはどうなんだろう。
同期間のVXXを、と思ったのですが、この間VXXは証券変更があったのでヤフーファイナンスでは連続したチャートでは取得できませんでした。
なので、同じコンセプトのVIXYのチャートを使ってみます。
VIXYはVXXとまったく同じコンセプトの金融商品で、発行体が違うだけです。
バークレイズではなくアメリカのプロシェアーズというところが発行しています。

https://finance.yahoo.com/chart/VIXY

どうでしょう。
多少コロナの影響は見られますが、トレンドとしてはどうですか?
ガッツリ下がってますね。
それにコロナの影響というのも、出来高のほうが目立つくらいで値としては、2016年あたりに比べたらもう、全然。
こういう商品に過去最高値とかいう概念が適当なのかわかりませんが、ピークにはまったく届きそうにない。

率でいうとどれくらいでしょうか。
このチャートを使ってみると、2016-12-27の85.04が、2017-12-26では23.15になっていますので、1年で3割弱にまで減価している。
都合のいいところを切り取ってるだけじゃないの?
という声もありそうです。
まあ、そうかもしれません。
現に今年2020年は、この分だと年間リターンはプラスで終わりそうな気配ですし。
ただ、長期的には漸減というのがトレンドとしてありそうです。
それに、このVXXに関係していそうな、大元のVIX指数は、上へ下へと行ったり来たりしているのに、それとは無関係にズルズルと減価している時期がある、ということは特筆すべき点です。
いったいこれはどういうわけなのでしょう。
それがわかれば、VXXをずっとショートし続ける投資家の根拠もわかってきそうです。

次回はそのあたりを。

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コメント

  1. […] さて、前回までにVXXは何からできているか、という点と、VIX指数は上下動しているだけなのにVXXは減価している、という点を確認しました。どうもVXXにはVIX指数の動きとは別の何かがメ […]

  2. […] 少し長くなったので今日はこのあたりで。次回は、このウェイトの移動を前提とした投資の触りまで。 […]

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